端末をつないで書く

iPhone・iPad・Macで原稿を書く

iPhoneで書いた原稿をiPadやMacで続けて書くための準備と、原稿をなくさないための確かめ方を、かきかきを例にまとめます。

移動中はiPhone、机ではiPadやMac

たとえば、移動中のiPhoneでは思いついた会話を数行書き、iPadでは本文と設定メモを並べ、Macではキーボードで長い段落を推敲する、といった使い方ができます。毎回ファイルを自分へ送り直すより、同じ原稿を開ける環境を整えると、この行き来を減らせます。

以下は、iPhone・iPad・Macに対応する「お原稿かきかき」のアプリを例にした手順です。iCloud Driveの基本設定は共通ですが、保存先や同期の方法はアプリごとに異なります。WindowsやAndroidも一緒に使う場合は、アプリ比較で対応環境から選んでください。

使い始める前のiCloud設定

  1. 使う端末にかきかきを入れます。iPhone・iPadはOS 17以降、MacはmacOS 14以降が必要です。App Storeから入手できます。
  2. iCloudのApple Accountをそろえます。各端末の設定で、自分の名前の下にあるアカウントを確認します。同期したい端末は同じiCloudアカウントを使います。
  3. iCloud Driveをオンにします。iPhone・iPadは「設定」→自分の名前→「iCloud」、Macは「システム設定」→自分の名前→「iCloud」から、Driveの同期設定を確認します。表示名はOSで変わることがあります。
  4. かきかき側の保存先を確認します。アプリの設定で「iCloud Drive」になっているかを見ます。「この端末」の表示なら、その状態では他の端末には同期されません。

Driveの設定手順:Apple公式「iCloud Driveを設定する」。かきかきの保存先については保存と同期のサポートもご確認ください。

すでに原稿がある端末でアカウントや保存設定を変更する場合は、先に大切な文章のコピーを確保してください。「この端末」の原稿が見つからないまま、削除や再インストールで解決しようとしないことが大切です。

端末を切り替える前の確認

最初から作品全体を移すのではなく、使っている原稿の短い変更が別の端末に届くかを確認します。無料枠が埋まっている場合は、確認のために既存原稿を削除する必要はありません。

  1. 1台目で、原稿の続きに短い一文を書きます。
  2. ネットワークにつながった状態で、もう1台のかきかきを開きます。
  3. 同じ原稿にその一文が見えたことを確認してから、続きを編集します。

同期は瞬時に完了するとは限りません。特にオフラインで書いた後は、接続を戻し、内容が反映されたのを確かめてから端末を切り替えます。両方の端末で同じ原稿を同時に書き換える運用は避け、いま書く端末を1台に決めると食い違いを起こしにくくなります。

iPadやMacで本文と設定メモを参照したいときは、端末を増やす代わりに、アプリ内の2画面表示を使う方法もあります。

同期されないときに見るところ

  • 原稿がある端末を確認:どちらに最新の文章が残っているかを先に確かめます。
  • 保存先を確認:両方のかきかきがiCloud Driveを使っているかを確認します。
  • アカウントとDriveを確認:同じiCloudアカウントか、DriveとアプリのiCloud利用が有効かを見ます。
  • 通信と容量を確認:ネットワーク接続とiCloudの空き容量を確認して、反映を待ちます。
  • 改善しない場合:最新の原稿を残したまま、端末・OS・保存先表示・どちらの変更が届かないかを添えてサポートへ相談してください。

本文をコピーしたり、MarkdownやPDFへ書き出したりすれば、読める形で別のコピーを残せます。ただし、この出力はアプリ内のすべての情報を含む完全なバックアップではありません。PDFはコメントを含めるか選べますが、Markdownにはコメント本文を含みません。

同期と購入で使うアカウントの違い

原稿の同期に使うのはiCloudのApple Accountです。プラスの購入・復元では、App Storeの購入に使うApple Accountが関係します。この2つを別のアカウントにしている場合、同期の問題か購入の問題かによって、確認するアカウントも変わります。

かきかきは無料でもiCloud同期を使えます。プラスは月額300円か年額3,000円で、同じ購入用Apple AccountならiPhone・iPad・Macで共通です。別の端末で反映されない場合は、購入用アカウントを確認して、アプリの「購入を復元」をお試しください。原稿の編集上限と購読終了後の扱いは料金ページにまとめています。

推敲前や提出時に残すコピー

改稿履歴を使うと、保存した過去の版と現在の本文を見比べたり、書式やコメントごと元に戻したりできます。ただし履歴は原稿と同じiCloud Driveまたは端末内に保存されるため、同期と同じ理由で万能のバックアップにはなりません。大きく推敲する前や提出時には、日付を付けて文章やPDFを別の保存先へ残すと、後から内容を見返せます。別に残したコピーも一度開いて、必要な情報が含まれているか確認してください。

iCloud上の情報を別に保管する考え方とファイルのコピー手順:Apple公式「iCloudに保存している情報をアーカイブまたはコピーする」。